SPFとPAの正しい意味と測定方法とは?【紫外線対策の基本を徹底解説】

SPFとPAの正しい意味と測定方法とは?【紫外線対策の基本を徹底解説】 スキンケア
SPFとPAの正しい意味と測定方法とは?【紫外線対策の基本を徹底解説】

SPFとPAの正しい意味と測定方法とは?【紫外線対策の基本を徹底解説】

日焼け止めの「SPF」や「PA」表示、本当に理解できていますか?

紫外線は、シミ・シワなどの肌老化だけでなく、皮膚がんのリスクも高めるとされており、正しいUVケアは美肌を保つうえで欠かせません。

この記事では、SPFやPAの意味・測定方法・効果を最大限に引き出すコツを、国際基準と信頼できるデータに基づいてわかりやすく解説します。


✅ SPF・PAとは?紫外線防止効果の指標

SPF(Sun Protection Factor)とは

  • 対象:UVB(紫外線B波)

  • 効果:肌表面を赤くする「サンバーン」を防ぐ

  • 数値:SPF30 → 約30倍長く日焼けを防げる

  • 表示上限:SPF50+

SPFは、日焼け止めを塗った場合に、何も塗っていない状態と比べてどれくらい長く日焼けを防げるかを示します。

📚 参考:厚生労働省|紫外線の健康影響


PA(Protection Grade of UVA)とは

  • 対象:UVA(紫外線A波)

  • 効果:肌の深部に作用し、しわ・たるみ・サンタン(肌が黒くなる)の原因に

  • 表示形式:+〜++++(最大「PA++++」)

PAは、UVAによる「即時黒化(PPD)」反応を元に、製品の防御力を評価したものです。

📘 参考:日本化粧品工業連合会「紫外線防止用化粧品ガイドライン」

SPF・PAの違いと選び方まとめ表

指標 対象となる紫外線 主な効果 表示形式 測定方法(国際基準) 推奨シーン例
SPF UVB(B波) 肌の赤み・日焼け(サンバーン)を防ぐ 数値(例:30) ISO 24444 日常〜屋外レジャー
PA UVA(A波) 肌の黒化・しわ・たるみ(サンタン)を防ぐ +〜++++ ISO 24442 長時間屋外・強い紫外線

🧪 SPF・PAはどうやって測定されているのか?

国際基準に基づく評価方法

日焼け止めの効果は、**ISO(国際標準化機構)**の規格に準拠して測定されます。

  • SPF測定基準:ISO 24444

  • PA(UVA)測定基準:ISO 24442

📑 ISO規格解説(英語):

https://www.iso.org/standard/72266.html(SPF)

(PA)

SPF・PAの表示と効果の目安

SPF値 防御力の目安 PA表示 UVA防御力の目安
15〜30 日常生活向け PA++ 日常生活向け
50+ 屋外スポーツ・レジャー向け PA++++ 強い紫外線・長時間向け

測定条件と方法(抜粋)

項目 SPF測定 PA測定
紫外線 UVB主体 UVA主体
被験者 肌タイプ I〜II 肌タイプ I〜IV
測定部位 背中など、未曝露部位  
塗布量 2mg/cm²(国際標準)  
評価指標 最小紅斑量(MED) 持続型即時黒化(PPD)
測定時間 約24時間後に観察 2〜24時間後に観察

🧮 SPF・PAの算出方法(実例あり)

SPF(例)

  • 無塗布部のMED:1.25 mJ/cm²

  • 製品塗布部のMED:15.0 mJ/cm²

  • SPFi = 15.0 ÷ 1.25 = 12

複数被験者の平均SPFiを計算し、小数点以下を切り捨てて最終的なSPF値を決定します(上限は「SPF50+」)。


PA(UVA-PF)の評価基準

UVA-PFの平均値 表示
2〜4未満 PA+
4〜8未満 PA++
8〜16未満 PA+++
16以上 PA++++

📌 効果を引き出す「正しい塗布量」と注意点

多くの人は、日焼け止めを必要量の半分以下しか使っていないという報告があります。これにより、表示されているSPFやPAの効果が大きく低下してしまいます。

適切な塗り方のポイント:

  • 顔全体:500円玉大が目安(2mg/cm²)

  • 塗り直し:2〜3時間おきに。汗・水・摩擦で落ちやすいため

📖 詳細参考:

もう焼かない!日焼け止めの性能を正しく発揮する塗布量とは?(COCO.library)

正しい使い方・塗布量のポイント

部位 目安の使用量 塗り直しのタイミング
顔全体 500円玉大(2mg/cm²) 2〜3時間ごと、汗や水で落ちた時
部位ごとにしっかり 同上

補足

  • SPFは「どれだけ長く日焼けを防げるか」、PAは「どれだけUVAから守れるか」を示します。

  • 効果を最大限に発揮するには、十分な量を塗ること・こまめな塗り直しが重要です。


🎯 シーン別おすすめSPF/PAの選び方

使用シーン 推奨SPF 推奨PA
日常生活(通勤・買い物) SPF15〜30 PA++〜+++
屋外レジャー(海・山) SPF50+ PA++++
長時間の炎天下 SPF50+ PA++++

📝 まとめ:SPFとPAを理解して美肌を守ろう!

SPFとPAは、単なる記号ではなく、肌を守る科学的な根拠に基づいた指標です。正しい使い方を知っていれば、日焼け止めは肌の健康を守る心強い味方になります。

  • SPF → UVB(赤み・日焼け)を防止

  • PA → UVA(黒化・しわ・たるみ)を防止

  • ISO規格に準拠した厳密な評価に基づく

  • 実際の効果は「使用量」と「塗り直し」がカギ!


あなたの肌と未来のために、日焼け止めを正しく使いこなして紫外線からしっかり守りましょう。


記事内で引用した情報は以下の信頼性ある公式サイト・資料から抜粋しています:

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